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バングラデシュ、ダッカ市内での病院の診療手順
あまり想定したくないことですが、バングラデシュに来られて突然の病気、予期しないケガなどが起こることがあります。 その場合、どうしても現地の病院にご厄介になることがありますが、海外の病院はなかなか怖いもの。 ただ避けられない事も多いため、バングラデシュのダッカ地区を例にして現地の病院の診療手順をご説明したいと思います。 まずダッカはバングラデシュの首都ですので、在バングラデシュ大使館には日本人医務官が駐在されています。 しかし在外公館の医務官は、基本的に海外での医療資格など諸所の問題で「医療行為」は禁止されているはずです。 ただ相談には乗って頂いて現地の医療機関の紹介などをしてくれるので、ケースバイケースで相談する事も良いでしょう。 詳しくは在バングラデシュ日本大使館(代表:02-984-0010)に連絡を入れてください。 さて病院に行くとして、やはり気になるのが病院選びかと思われます。 バングラデシュの首都ダッカには、いくつか日本人がある程度のレベルの医療行為を受けることができる病院があります。 総合病院やクリニックがありますので、お住いの地域などケースごとで考慮して訪問ください。 場所は当ホームページのリンクよりご確認ください ここをクリック それではこの中で、総合病院を例に挙げて病院で診療を受けるまでをご説明したいと思います。 まず基本的にバングラデシュの総合病院では「先払い」が原則 日本では「医療費不払い」が問題になっていますが、バングラデシュの総合病院ではそのようなリスクは避けているようです。 下記にプロセスを列挙します。 病院に予約を入れ、予約の取れた日時に病院に赴く。 初診の場合は、受付に行き「Registration(患者登録)」をし、病院カードを発行してもらう。 初診でカードをもらった後、また再診でカードを持っている場合はそのままカードを「受付」に提示し、病院ごとに決められた「Consultancy fee(基本受診料)」を支払う。 基本受診料支払い後、指定された場所で場所で待っていると、日本のように看護師さんから名前を呼ばれ医師による診察。 医師の診察が終わって、さらに「X線検査」「血液検査」「投薬医療」などがある場合は、医師に記入してもらった診療記録をもって、再び「Payment counter(支払い所)」へ。 「Payment counter(支払い所)」に行き診療ごとに決められた金額を支払い、支払いと共に交換されるレシートを持って、各セクションへ赴き治療 診療が終われば帰宅 再診の場合は、病院訪問後に受付に赴き、「再診料」を払うか、治療の場合は「Payment counter(支払い所)」に赴き、レシートを持って、各セクションへ。 基本的に上記のプロセスで診療が行われます。 日本と大きく違うのは「予約」と「診療費先払い」です。 もちろん緊急時の医療には、どこも対応してくれますが、よほどの緊急でない限り待合でかなりの時間待たされるため、緊急の場合を除き病院に電話し症状を伝え、各医師に予約を取ってもらうのがベストです。 もちろん会話には英語が必要ですが、そこまで難しい英語でなくても構いません。 自分自身で、この症状かもしれない、と思われる場合は、あらかじめその病名を英語でメモして電話口でお話をされるのも手でしょう。 さて、時間にルーズなバングラデシュですが、予約時間に遅れると容赦なく後ろに回されますので、日本式にしっかりとした時間で訪問するのをお勧めします。 ただし医師によっては、予約時間に訪問してもかなり待たせる場合もありますので、そこは医師によるでしょう。 またもう一つの特徴としては診療毎に支払いを発生させることで、「診療費不払い」を防止している方法です。 それなりに理にかなったシステムだと思われます。 上記に上げたダッカの総合病院3つにすべて受診しましたが、おおむね同様のプロセスでした。 … more